デザイン、余談、放談
素白デザインさんと深澤直人さんの本

素白デザインさんと深澤直人さんの本

2024.05.31

素白(そはく)デザインさん、
Webディレクター・デザイナーの後藤さんの事務所で
独立の時にネーミングやロゴなどで
お手伝いをさせていただきました。

その時に起こったとても嬉しかったこと。

「素白」とは
主役である「素材(情報)」
その背景に生まれる「余白」。
素材の背景にある余白まで
整理し組み立てていく、
そんな思いが込められています。

このネーミングを考えていた時に
ヒントを求めて手に取ったのが
深澤直人さんの「デザインの輪郭」
という本でした。

深澤さんのプロダクトは
置かれた空間まで
自ずとデザインされるような
そんな感覚があり、
なんとなくそんな要素を
表現できないかなと思っていました。

それで、行き着いたのが「素白」。
(最初は「素直な余白」で「すはく」と読んでいました)

まだ確信が持てないながらも
打ち合わせの日を迎えました。
そこで後藤さんが鞄から出してきたのが
深澤さんのこの本でした。

「えーっ!!」と兎に角、驚き。
そして、一致したことが嬉しくて嬉しくて。
大丈夫!、間違ってない!、うまくいく!
そんな感じで、
テンションが上がって
終始フワフワしていたと思います。

デザインでお手伝いをしていると
「いま心底つながった!」
そんな瞬間がある。
とてもとても幸せな瞬間です。

つないでくれた深澤さんに感謝です。
ひさしぶりに読み直そうと思います。

  • 文:野路靖人