デザイン、余談、放談
六感の元ネタ

六感の元ネタ

2023.07.01

いろんなデザインをしているとちょっとした思い出が残っていて
たまに余談放談していきたいと思う。

とりあえず1回目は、六感デザインの名前を考えていた時の思い出。
日本語+デザイン というシンプルなのがいいってのは決まっていたけど
考えていても「ナシナシッ!」っていう名前ばっかあがってたはず。
(覚えているのは茶柱とか・・・。却下却下!!)
なので、自分が思い入れのあるものの中から言葉を探して見つけたのが
オザケンの「天気読み」という曲の中の「六感」という言葉だった。
代理店の方から「六感デザインって、ROCK & DESIGN?」って聞かれ
それはとても嬉しい誤算だった。

今はコレシカナイという名前です。
「六感」=「なんとなくいい」っていう
ずーっとこのことだけを追っかけている
ド基本。

オザケンの「犬は吠えるがキャラバンは進む」という
このアルバムの歌詞カードには
何度も何度も読み返している
オザケン自身のラーナーノーツという蛇足が載っている。

「芸術について僕が思うのは、
それはスーパーマーケットで買い物をするように
アレとコレを買ったからカゴの中はこうなるというものではなくて、
アレもコレも買ったけど結局は
向こうから走ってきた無限大がフュッと忍びこんで
決定的な魔法をかけて住みついてしまったどうしましょう」
※小沢健二「犬は吠えるがキャラバンは進む」ライナーノーツから引用

ぼくはこの一文を「六感」と捉えている。

しかしまあ、六感デザインと決めて後日お会いした人からは
「野路くんやったら『デザインの野路』とかじゃないの?」って言われて
「確かにっ!」って納得してしまった。

  • 文:野路靖人