お日柄、お人柄
クレドの「感じる、考える、ふざける」について、もうちょっと詳しく。

クレドの「感じる、考える、ふざける」について、もうちょっと詳しく。

2023.05.10
読みもの/

「なんとなくいい」を作るために、届けるために、今までどんなことをしてきたんだろう。デザインを続けてきて大切にしていることってなんだろう。六感デザインの基準のために、それをシンプルな言葉にしておきたいなと思っていた。

1.感じる
とっかかりはここ。とにかくたくさん「感じる」。いや「感じ」てしまっていることに気付くっていうほうが正確かも。「感じる」って自分のことだし単純なことだけど、それ全部に気付くのは難しい。大きな「感じる」だけじゃなく小さな「感じる」にも気付きたいし、赤や青や黄色の「感じる」だけじゃなく透明な「感じる」にも気付きたい。大きな「感じる」を細かく見ると小さな「感じる」の集合だったりする。人って常に今まだ気付いていない何かいろんなことを感じていると思っている。

2.考える
感じたことについてたくさん「考える」。「考える」ってどういうことかというと、「感じる」の設計図を作ることなのかなと思う。だから、まずは分解し、細かく見る、目を瞑って触る、口に入れてみる、音を鳴らす、匂いを嗅いでみることで、パーツごとに特徴を把握していく。分解しながらその繋がり方や順番についても把握していく。設計図ができた時にようやく感じたことを理解できる。

「感じる」について「考える」とより「感じる」が広く深くなるし、「考える」について「感じる」とより「考える」が広く深くなる。ここまで書いていると「感じる」ことが「考える」ことで、「考える」ことが「感じる」ことなんじゃないかと思えてくる。

3.ふざける
「感じる」と「考える」を繰り返し、ちょっと疲れたら「ふざける」。設計図にちょっとだけ落書きする感じ。それでちょっと新しくなったりする。これがアイデア。でもまあ「感じる」と「考える」を繰り返して出口が入口になってよくわからなくなる状態そのものが「ふざけた」ことなのかもしれない。

Feeling , Thinking , Fooling

すごくシンプルで当たり前のことだけどこの3つを大切にしている。
でも最終的にはFeelとFoolっていうダジャレで着地したっていうのがホントのところ。

  • 文:野路靖人