ニッポン、ホクリク、フ喰イ
ハレの日、ケの日、油揚げの煮物

ハレの日、ケの日、油揚げの煮物

2023.07.03

大変ありがたいことに、
ふくいのおいしい食べ物のお仕事を
たくさんいただくようになりました。
暮らしになじむ丁寧なおいしさのものばかりで、
とても幸せです。
少しずつこちらでお伝えできたらと思っています。

福井の伝承料理「油揚げの煮物」
じゅわっと染み出す甘いお出汁が、とても美味しい。

「油揚げの煮物出汁」で簡単に、昔ながらの、
懐かしい、おばあちゃんの、油揚げの煮物を。

お味は2種類。
◎ハレの日「極甘口」
親鸞聖人•祥月命日「
報恩講」ハレの日のごちそう味。
◎ケの日「甘口」
鰹だしが効いた日常使いの甘口。

使い方
油揚げ1枚を三角に8等分。
出汁を2倍希釈。
浸るぐらい。
15分煮る。一晩おく。
※寝かせることで、味しみが格段!

福井の油揚げがこんなにも多種多様だとは!
今回お仕事をいただき、驚きました。
中身がぎゅっと詰まったもの。
空気を含み、軽めのものも。
普段はスーパーで買う厚揚げですが、
お豆腐屋さんに出向き、
推しの1枚を探すのも、楽しそうです。

冬のイメージが強い油揚げ煮物ですが、
よく冷やして、夏場でも楽しめます。
そうめんのお供に薬味を添えてさっぱりと。
トマトなど夏野菜と一緒に煮て。
夏の栄養バランスを補えます。

ご存じですか?
総務省家計調査による
「60年間油揚げ消費量日本一 福井県福井市」
驚きの連続記録です。
1世帯あたり5448円。
全国平均の約2倍の消費量とのことです。
1962年に全国的な調査が始まり、
そこから一度もトップの座を譲っていない!?
江戸時代には油揚げと引換可能な
「油揚札」が越前でのみ存在していたようで、
消費量日本一も60年どころではなく、
150年以上だったのでは?と、
いにしえに思いを馳せるのも一興です。

ハレの日もケの日も、冬でも夏でも、
もっとふくいの油揚げを。

油揚げ煮物出汁を購入できるところ
◎道の駅 
・越前おおの荒島の郷 ・みくに 
◎お豆腐屋さん
・岸田食品・小坂屋豆腐店・吉田食品・ウスヤ食品
◎JA膳野菜 
◎販売元
(株)カクダイhttps://www.kakudai-food.jp/新商品/

  • 写真・文:野路明子