ニッポン、ホクリク、フ喰イ
上庄里芋煮っころがし

上庄里芋煮っころがし

2024.10.16

里芋の季節ですね!
福井県大野の上庄里芋。
大阪から福井にきて、
大好きになった食べ物の一つです。
スーパーの休日出店で売られている
大野のおばあちゃんの煮っころがし。
パックの値札の手書きの金額。
その文字をみるだけで、もうおいしいとわかります。
お年を召した先輩方の、
手書きの文字を見るのが好きです。
おばあちゃん家のたんすの上の、お菓子の空き箱。
中にしまってあるものを記名してある。

大野の煮っころがしを自分で作れるなんて。
目から鱗でした。
野村醤油さんの里芋ころ煮だしは、
◎だし1本すべて
◎上庄里芋洗い子500グラム
を一緒に鍋に入れ、煮込むだけ。
だしが煮詰って、
糸を引くくらいになったら出来上がり。

さて、ここに注意!
・よくばって500グラム以上の里芋を鍋に入れない。
おいしいおいしいとすぐ食べてしまうので、
もう少し里芋を増やすか?!
と欲張ると味が染み渡らない場合があります。
・夜に煮て、翌朝からいただくこと。
もちろんすぐに食べても美味しいですが、
染み具合が全然違います。

 

おすすめは、里芋洗い子を使うこと。
里芋洗い子は、芋洗機などで外皮を除き、
薄皮が残った里芋のことです。
現在では電動の芋洗機を使用しているようですが、
昔は水車式芋あらい器が
用水路に設置されていたそうです。
そんな福井ならではの風景も見てみたかったなあ。
里芋の出始めるこの時期に大野に行くと、
農家さんたちが
各所で「自前の里芋直売所」を
出しておられて驚きました。
洗い子はもちろんのこと
詰め放題なんかもあって、とても賑わっており、
農家さんの息子さん(おそらく高校生)が
手慣れた様子で
接客をしてくれました。
大野の方々にとって里芋は、
大きな存在なのだろうなと感じた瞬間でした。

栗のような甘さ。美味しさ。
ただの栗やん!と言う会話も時折食卓で起こります。
(いい意味で)
みなさんにお試しいただきたいです。

購入できるところ
福福館(ハピリン)
野村醤油オンラインショップ
越前大野結楽座オンラインショップ
かとじファームストアオンラインショップ

  • 文・写真:野路明子