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原木しいたけの小学校 

原木しいたけの小学校 

2025.05.24

福井県鯖江市・小さな種ここるさんのしいたけの森。
大きな木々に囲まれ、たくさんの原木が
横たわっています。
5月18日に行われたイベントでは、
森の見学と菌打ち体験をさせていただきました。
森で管理されている原木しいたけは、
1年ものから6年ものまで。
各1000本=合計6000本もの原木です。
原木にかけられた札には1年〜6年の文字。
さながらしいたけの小学校!
とてもかわいらしく感じました。
総勢6000名のマンモス校ですねと
ここるさんと笑い合いました。

2年目の出来が一番よいとか。
森の中は適度な湿度と、心地よい風、木漏れ日で
ずっとそこに居たいと思うほど快適。
すくすく育つしいたけの気持ちがよくわかりました。

森の中の原木しいたけ

ここるさんのしいたけは、
「越のてまり」というかわいい名前。
大きなものは福井県のブランドしいたけ
「香福茸 こうふくだけ 」
として販売されます。
※傘8cm以上・肉厚3cm以上・巻込1cm以上
とてもかおり豊か。
シンプルに焼いてかぶりついた時の
肉厚な傘の滑らかな舌触りにはびっくり!しました。
とってもシルキー。
食感はあわびにも例えられるそう。
贅沢な森のごちそうです。

立派で美味しく育てるためには、
原木を伏せたり立てたり、ハウスに移動したり。
また、しいたけを育てる森の管理も大切ということです。

ドリルで原木に穴あけ
原木しいたけの種菌

森の見学を終え、ハウスに移動。
次は菌打ちの体験です。
ハウスの中は一転高温高湿で空気が薄い・・・
苦手な環境に不安でしたが、
いざ工程に入ると、とても楽しい。

まずはマイ原木の選定。
思いのほか重量があります。
1年目の原木と数年経過したものを比べると
ずいぶんずっしり感が違いました。
次に専用しいたけドリルで2cmほどの穴あけ。
これがくせになる!
合計30穴ほど開けると、
中に木くずが残らないようにピンセットや
エアーブロアーでお掃除。
そこに銃弾のよう?な種菌をスポッと押し込む。
気持ち良い!!

作業が終わった後は、カフェここるの
しいたけ弁当をいただきました。
とても優しく、いつもよりちょっとだけ労働した
からだに染み渡りました。

玄関に設置した椎茸の原木

思い入れたっぷりのマイ原木。
早ければ11月には収穫できるとか。
我が家でうまく育つだろうかと不安と大きく育て!
と期待いっぱいで帰宅し、玄関に。なんかいい。
収穫楽しみだな〜。

昨年度のフクション!の商品開発では、
ここるさんの乾燥しいたけを使った
・越のてまりのしいたけカレー
・越のてまり釜飯
のお手伝いをさせていただきました。
どちらもしいたけのうまみたっぷりです。

  • 文・写真:野路明子